マンションは、多くの世帯が共同生活を送る形式なので、とかくプライバシーが問題になりやすい。いかに1つ1つの住戸の独立性を高めて、戸建て感覚を採り入れるかが重要になる。ポイントの1つは玄関周り。外廊下は不特定多数の人が通行するので、アルコーブや玄関ポーチのあるタイプのように、玄関を出入りするときに中を覗かれない形が望ましい。バルコニー側も視線が気になるので、隣戸のバルコニーとの境目はコンクリート製のほうが望ましい。雁行型マンションは、隣戸のバルコニーから覗かれないように目隠しがあるかどうかをチェック。またエレベータ(EV)の位置や数によってもプライバシーは左右される。まずEVに近い住戸ほど人通りが多く、EVホールに人溜まりができたりするので、プライバシーは落ちる。同じ規模のマンションでも、2戸1EVのようにEVの数が多いほど、1基当たりのEVを利用する人数が減るのでプライバシーは高まる。
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