日本の集合住宅ではペットの飼育は不可というのが常識だったが、現在では、ペット可物件も珍しくない。分譲マンションでは管理規約に、賃貸アパート・マンションでは賃貸借契約の特記事項などに「ペット可」と記載しているものだ。このペット可物件には、原則としてペットを飼育している人を対象に募集する「ペット専用物件」と、ペットを飼っていない人も入居できる「ペット共生物件」の2つのタイプがある。前者は「犬専用」など、動物の種類まで限定している場合もある。総戸数が10戸に満たないような小規模な賃貸アパートではペット専用もあるが、戸数の多いマンションではペット共生タイプのほうが主流になりつつあるようだ。最初はペット専用でも、途中でペットが死んだりして結果としてペット共生になるケースもある。いずれにせよ、ペット可物件に入る場合は、ペットを飼っていない人への配慮と、共同生活のルールを守ることが必要だ。
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