大徳寺のほど近く、静けさの質が際立つ紫野の地に、内側に豊かな時間を広げる住まいを計画しました。外からの視線を抑え、家の中にもう一つの外を取り込む構成です。約31帖のLDKは庭とウッドデッキへとつながり、格子越しの光や軒下の陰影が、空間に静かな奥行きをもたらします。吹き抜けを通して光と風が巡り、どこにいても心地よさが続きます。デッキに腰掛け庭を眺める時間、外部と一体となった露天のようなジェットバスで過ごすひととき。外へ広がるのではなく、内へと深く向かう暮らしがここにあります。日々の忙しさから少し距離を置き、自分の感覚を整える場所として。静けさの中で、時間の質を高めていくための一邸です。