住まいのコラム

一人暮らしの部屋のレイアウト例
6畳1Kの部屋を広く見せるコツ

最終更新日:

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監修者
高野 友樹
公認不動産コンサルティングマスター/相続対策専門士/宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
一人暮らしのレイアウトのコツは?
一人暮らしの部屋は広さを十分に確保するのが難しい場合が多いため、まずはベッドやテーブルなど、サイズの大きいものから配置を決めていきます。ソファを置きたい場合は、ベッドは壁際や窓際に寄せて配置するとよいでしょう。家具の高さを全体的に低くそろえると、目線が下がって部屋が広く感じられます。居室の広さが6畳以上ある物件を選ぶと、レイアウトの幅が広がります。

部屋を自由にレイアウトできるのは、一人暮らしの楽しみのひとつです。一人暮らしで選ぶことが多い6~8畳の部屋も、レイアウトのコツを押さえておけば、狭さを感じない快適な空間にすることができます。

この記事では、6畳1K、8畳1Kの部屋のレイアウト例をもとに、一人暮らしの部屋のレイアウトのコツを紹介します。併せて、レイアウトに便利な家具選びのコツについても見ていきましょう。

一人暮らしの部屋をレイアウトしやすいのは居室6畳以上

一人暮らし向けの賃貸物件に多いのが、ワンルームや1Kで、部屋の広さが6畳の間取りです。6畳というと比較的コンパクトな印象で、「家具を置いたら狭苦しくなってしまうのでは」と心配になりますが、部屋のレイアウト次第で、狭さを感じずに快適に過ごすことができます。

ワンルームと1Kの違いは、居室とキッチンスペースに仕切りがあるかどうかです。仕切りがなく、居室とキッチン、玄関などがすべてつながって1つの空間になっているのが「ワンルーム」、キッチンスペースと居室が扉で仕切られているのが「1K」になります。

ワンルームは家賃が比較的安く、生活動線を確保しやすいメリットがありますが、「6畳」などの部屋の広さの表記には、水回り以外のスペースも含まれている点に注意が必要です。たとえば「6畳ワンルーム」といった場合、玄関やキッチンスペースも合わせた広さが6畳になります。一方、「6畳1K」といった場合は、キッチンスペースなどのほかに、6畳の居室が確保できている部屋です。

一人暮らしで部屋のレイアウトを楽しみつつ快適に暮らすには、居室スペースが6畳程度は必要になります。物件を選ぶ際は、居室スペースとして6畳程度が確保できるかどうかをチェックしましょう。
特に、ワンルームの間取りを選ぶ場合は、間取り図からは判断が難しいことがあるので、確認が必要です。

6畳の部屋のレイアウトのコツは?

6畳のスペースですっきりと居心地の良い部屋を作るには、どのようなレイアウトを考えるといいのでしょうか。部屋の形や設備にかかわらず、どの部屋にも共通する3つのポイントを紹介します。

ベッドの位置から決める

部屋のレイアウトを決める際は、大きな家具から配置を決めていくのが鉄則です。まずは、一人暮らしの家具の中で一番大きな面積を占めるベッドから、置き場所を決めます。その次は、ソファやテーブルなど、大きな家具から優先的に配置を決めていきましょう。

家具のラインをそろえる

テーブルや棚、ソファの背などの家具の高さは、バラバラではなく、同じくらいの高さにそろえると、部屋がすっきりして見えます。また、背丈の低い家具で統一すると、目線が下がって、空間がより広く感じられます。

生活動線を邪魔しないように家具のラインをそろえるのも大切です。家具が生活動線にかかるようにでこぼことしていると、部屋の中の移動が不便になってしまいます。

部屋全体の色を同系色にまとめる

カーテンや家具、ドア、壁などの色のバランスが悪いと雑多な印象になり、部屋も狭く見えてしまいます。特に、カーテンやラグは部屋の色味の印象を決めるので、同系色で統一すると、すっきりとまとまりのある印象になります。

色味としては、空間を広く見せる膨張色の白系で統一すると、部屋が広く明るく見えて効果的です。

監修者

一人暮らしの部屋はスペースに限りがあるので、必要最小限のアイテムのみ配置することを意識しましょう。できる限り小型で多機能な家具を選ぶと、スペースを有効に使えます。折りたたみ式や、収納付きの家具も積極的に検討してみましょう。また、好きなアート作品や観葉植物など、自分の好みを反映したアクセントを取り入れると、より一層居心地の良い雰囲気を演出することができます。

一人暮らしの部屋のレイアウト例:6畳1Kの部屋

居室スペースが6畳ある「6畳1K」の物件をもとに、一人暮らしのレイアウト例を紹介します。縦長や横長などの部屋の形や、置きたい家具別のレイアウト例を参考にしてみましょう。

縦に細長い部屋のレイアウト例

縦長の部屋のレイアウト例として、ベッドを窓と平行に配置するパターンと、壁側に沿って配置するパターンがあります。

窓と平行に配置するとベッドの手前に空間ができるので、ソファやダイニングテーブルなど、ベッドのほかに大きめの家具を置きたい場合にはこちらがおすすめです。しかし、窓側にベランダがある場合は、ベランダへの動線をふさいでしまいます。

壁側に沿ってベッドを配置すると、窓への動線が確保でき、玄関から窓まで縦ラインの抜け感が生まれるので、すっきりと広く感じられます。ベッド以外の家具は小さめのサイズでそろえることで、開放感のあるレイアウトが可能です。

横長の部屋のレイアウト例

横長の部屋は、窓が大きく明るいのが特徴です。ベッドを窓と平行に配置しても、横長の部屋なら窓への動線も確保されるでしょう。明るい日差しを感じて目覚めることができます。残りのスペースは細長い形になりますが、ローテーブルなどをうまく配置することで機能的な部屋づくりが可能です。

ベッドを窓と垂直に配置するなら、残りのスペースは正方形の形になります。空間をゆったり使って、部屋の中央に小さめのソファやダイニングテーブルなどを配置することもできます。

正方形の部屋のレイアウト例

正方形の部屋を広く使うには、壁沿いに家具をレイアウトし、真ん中に小さめのローテーブルなどを置くのがおすすめです。窓をふさがないように家具を配置すると、部屋が広く見えます。

高さのある家具だと、真ん中のスペースが窮屈に感じでしまうので、ベッドのフレームやテレビ台などはなるべく背の低いものを選びます。

ソファのある部屋のレイアウト例

2人掛けのやや大きめのソファを置きたい場合は、ベッドを窓側や壁側に寄せて配置し、部屋の中央に正方形に近いスペースを作るのが基本です。

ソファの前にはラグを敷いてローテーブルを配置し、その向こうにテレビを置けば、ゆったり座ってくつろげるスペースができます。

ダイニングテーブルのある部屋のレイアウト例

パソコンなどを使う作業スペースやゆっくり食事をするスペースが欲しい場合は、ダイニングテーブルを置くのがおすすめです。小ぶりなものであれば、ベッド横が長方形のスペースになる場合でも配置でき、大きめのダイニングテーブルなら、ベッド横に正方形のスペースができるレイアウトにするとうまく配置できます。大きな家具はベッドとダイニングテーブルだけにすれば、それほど圧迫感も感じません。

造り付け収納が少ない部屋のレイアウト例

部屋の収納力を増すには、間仕切りに収納家具を使う、多機能家具を利用する、収納ボックスなどを使ってデッドスペースをうまく活用するといったことが効果的です。

たとえば、ベッドとソファの両方として使えるソファベッドなら、1台分のスペースですむので、余裕を持ったレイアウトができます。

ロフト付きの部屋のレイアウト例

ロフトは、寝室、書斎、趣味の部屋、物置などに使える便利な空間です。ロフトを寝室として利用すると、ベッドを居室に置く必要がなくなるので、居室を広く使えます。

6畳1Kの場合、ベッドとソファを置くとダイニングテーブルを置くスペースまでは取れないことが多いですが、ロフト付きの部屋で居室にベッドを置かなければ、ソファとダイニングテーブルを両方置くスペースが取れます。

監修者

ロフト部分は、どうしても天井が低くなりますが、照明や明るい色味のカーテンを使って、明るさをプラスすることで、圧迫感を和らげることができます。ロフトは一般的に下の階よりも温度や湿度が高くなりやすいので、特に寝室として使う場合には、夏場に熱中症などにならないよう、温度管理や換気に気をつけましょう。

一人暮らしのレイアウト例:8畳1Kの部屋

居室の広さが8畳になると空間にゆとりができるので、2人掛けのソファのほか、セミダブルやダブルのベッドといった、少し大きめの家具を置くことも可能になります。

また、居室内にベッドスペース、ソファスペース、デスクスペースと3つのゾーンを作ったり、ソファダイニングやダブルベッドを配置して、簡易的ながら2人で過ごせるようにしたりすることも可能です。

友人や恋人を頻繁に招きたいという人には8畳以上がおすすめです。

一人暮らしのレイアウト例:1LDKの部屋

1LDKとは、居室のほかに8畳以上のLDK(リビング・ダイニングキッチン)がある間取りのことで、一人暮らしには十分な広さです。

最大のメリットは、寝室とリビング・ダイニングを分けて使えることで、ベッドのスペースを確保しなくてよい分、居室スペースのレイアウトの自由度が大きくなります。広いリビング・ダイニングスペースにダイニングテーブルが置けるので、居室にはベッドと飾り棚を置いてリゾートホテル風するなどインテリアを楽しんだり、ベッドと本棚を置いて就寝前に読書を楽しめるようにしたりと、自分好みにアレンジできます。

レイアウトしやすい部屋の特徴

家具のレイアウトがしやすいのは、柱などのでっぱりがなく、居室の形が長方形または正方形の部屋です。台形や三角形の形をした部屋は、大きな家具をデッドスペースなく配置するのが難しいので、できれば四角形の部屋を選ぶのがおすすめです。

また、持ち込みたい家具を置いても動線が確保できるか、必要な箇所に十分な数のコンセントがあるかも重要なので、物件選びや内見の際に、併せてチェックしましょう。

一人暮らしのレイアウトに効果的な家具選び

部屋を広くすっきり見せるためには、収納機能がある、使わないときはコンパクトサイズになる、デッドスペースを活かして設置できるといった家具が便利です。特に次のような家具はおすすめです。

収納付きベッド

収納付きベッドは、デッドスペースになりがちなベッド下を有効活用して収納が増やせるので、クローゼットに服が収まりきらない人におすすめです。
チェスト付きタイプ、ベッド下に収納ケースを入れられるタイプ、跳ね上げタイプの3種類があります。ただし、ベッドの高さが出てしまうので、家具の高さを低くそろえたい場合には向きません。

伸長式のテーブル

伸長式のテーブルは、必要なときだけ伸ばして使える便利なテーブルです。ダイニングテーブルやローテーブルのほか、棚と一体化したものもあります。普段は場所を取らず、来客時など必要なときは、テーブルを広く使えるのがメリットです。

壁掛けのミラー

全身が映る姿見を部屋に置くと場所を取りますが、クローゼットの扉や壁に掛けられるタイプなら、場所を取りません。部屋の中が映り込むことで、空間が広く感じられる効果もあります。

監修者

スペースを確保するには、使用時以外は折りたためる家具も効果的です。一人暮らしの家具を選ぶときには、「これは折り畳みのものもあるかな?」という視点で探してみるのもいいでしょう。部屋をすっきり広く見せるためのテクニックとして、透明な素材でできた家具を選ぶのもひとつの方法です。たとえば、ガラス製のテーブルを選ぶと、視覚的な障害が減少するので、スペースがより広く見えます。

まとめ

一人暮らしの部屋のレイアウトは、置きたい家具を厳選し、ベッドなど大きなものから配置していくのが基本です。
6畳の居室でも、レイアウト次第でソファやダイニングテーブルも置けますし、狭さを感じず快適に過ごすことができます。ぜひ、工夫してみてください。

監修者プロフィール

監修者
高野 友樹
公認不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
不動産会社にて600件以上の仲介、6000戸の収益物件管理を経験した後、物流施設に特化したファンドのAM事業部マネージャーとして従事。現在は株式会社高野不動産コンサルティングを設立し、不動産コンサルティングを行う。
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