高齢者向け施設には、似たような名称があってわかりにくい。たとえば、グループハウスとグループリビング。1番目は認知症の高齢者を対象にした介護施設。2番目は自立した高齢者が共同生活をする住宅である。グループリビングに近いものとして、グループハウス、コレクティブハウジングといった呼び方があるが、必ずしも厳密に定義されているわけではないようだ。厚生労働省の「高齢者共同生活(グループリビング)支援事業」の助成を受ける場合は、定員5人から9人、生活支援体制の整備など一定の条件がある。居室の規模などは特に定めはない。トイレや洗面が共用の場合と個室内に独立してある場合がある。日常生活は、炊事、洗濯、掃除などの家事をお互いに助け合いながら行う。有料老人ホームのような決まったサービスはないが、ボランティアによる生活サポートがあるのが普通。小さなコミュニティなので人間関係がうまくいくかどうかがポイントになる。
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