新築マンションや建売住宅の物件広告には、セールスポイントが大きな文字で踊っている。交通の便が良いなら、駅からの徒歩時間。価格が目玉なら販売価格が大きく表示してある。逆にあまり触れたくない情報は、隅の方に「物件概要」として虫眼鏡で見ないと読めないような文字で記してある。物件の本当の姿を知るには、この小さな文字に注目すること。物件概要は、不動産公取協の表示規約で、一定の基準に則って表示することが義務づけられている。交通、面積、価格、間取り、設備、構造、権利形態など、他の物件と比較できるようになっている。たとえば「3LDKが2000万円台から」といったキャッチフレーズが出ているマンションの物件概要を見ると「専有面積:58〜60m2」と表示されていたり、敷地が借地権だったりする。物件概要の他に、必要な情報が大きな文字で解説してあるかどうかで広告主(売主・販売会社)の企業姿勢を推し量ることもできる。
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