ピッキング対策がある程度進んでいる半面で、別の犯罪手口が増加している。たとえば「サムターン回し」。いくらピッキングに強いシリンダーを付けても、特殊な工具をいれてサムターンを回されてしまえば簡単に解錠されてしまう。ドアにドリルで穴を開けたり、玄関ドアの横に明かり取り用ガラスがある場合はガラスを破られたりする。そこで、サムターン回し対策としては、サムターンに防犯用のカバーを付けること、取り外し可能なサムターンに交換することなどがある。その他、警察庁生活安全局が注意を促したのが「カム送り解錠」。室外側のシリンダーとドアの隙間から特殊工具を入れて、錠ケース内のデッドボルトを作動させるカムを操作して解錠してしまうというもの。被害の恐れがある商品については、各メーカーが一定の対策を実施している。犯罪の手口は変化しているだけに、常に新しい情報をキャッチして対策を怠らないことが大切だ。
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