不動産の売買に関する重要事項説明では、一戸建てにはないマンションに特有の項目が設けられている。「区分所有建物の一棟の建物または敷地、管理・使用に関する事項」である。内容は、(1)建物全体の敷地面積と権利についての再確認。(2)どこが管理規約で共用部分として定められているか。(3)専有部分の使用制限に関すること、たとえばペット飼育のリフォームやり方など。(4)専用使用権に関する取り決め。たとえば、駐車場の利用方式や使用料、ルーフバルコニーや専用庭などの使用料や利用制限など。(5)長期修繕計画の有無や、管理費・修繕積立金の金額、委託予定の管理会社など。特に最後の計画修繕にかかわる部分については、マンションの資産価値を左右する重要なポイントになる。新築マンションでは20年以上の長期修繕計画が準備されているのが一般的。また管理規約や使用細則などが既にできていれば、その内容もチェックしておきたい。
|
|