大規模マンションで暮らす楽しさ

昨今500戸、1000戸という大規模マンションが増加している。大規模マンションの最大の特色は、スケールメリットを生かした施設やサービスの充実度。マンションの敷地内にプールやカフェ、コンビニ、クリニック、体育館、温泉が設けられているところもあり、ホテルさながらのサービスを導入しているマンションなども登場している。
不動産会社による街づくりサポートが行われた、我孫子「シティア」
マンションcitia

 さて今回は、我孫子駅徒歩5分の場所にある、マンションcitia(シティア)をご紹介してみよう。建物の竣工は2003年8月末。総戸数は851世帯で、敷地の中に、ホールやキッチンスタジアム、クラフトルーム、ショップ、森の中のオープンカフェなどさまざまな共用施設が設けられているのが特徴だ。また敷地内には、トムソーヤの森と呼ばれている自然の森を保全しており、フィールドガーデンという広場やじゃぶじゃぶ池もある。

 さらに、このマンションの特徴的なことは、販売当初から事業主(興和不動産他5社)によるコミュニティ活動支援が行われており、入居後1年間、街づくりのサポートが行われた点である。

マンションcitia 詳細

写真1:グリーンクラブが手入れした花鉢が置かれた敷地内
写真2:夕景のcitia。ウッドデッキはフリマの会場にもなる
写真3:森のオープンカフェでは歌声カフェ等の催しもある
写真4:フィールドガーデンでは夏休みにキャンプも開催

グループ活動
マンションcitia フリーマーケット

フリーマーケットの様子

 citia(シティア)のさまざまな活動を支えているのは、自治会の中に設けられたさまざまなグループである。例えば、お祭りを担当する「おまつりグループ」、敷地内の緑の活動を担当する「グリーンクラブ」、フリーマーケットや朝市を企画・運営する「マーケットグループ」、森でプレイパーク活動を行う「トムソーヤグループ」などがある。住民活動が活発になり、キッズやシニア、ライブラリーなどの活動も加わり、幅広い年代の方々が集い、参加できる活動の母体になっている。

 マンションを訪ねると、グリーンクラブが手入れしている花鉢も美しく、住民が協力して手をかけ、マンションを管理している様が実感できる。毎年夏にはトムソーヤグループが主催するキャンプが敷地内のフィールドガーデンで実施されているのも、大変珍しい活動のひとつといえる。

さまざまなイベント
マンションcitia イベント

フルートアンサンブル「紙ふうせん」

 citia(シティア)では、年間を通じて、さまざまなイベントが行われている。夏祭り、冬祭り(餅つき)をはじめ、フリーマーケットや月1回の朝市など、その活動は多彩だ。2007年5月、住民の方が手作りで開催した「第3回音楽祭」を取材してみた。

 お住まいの方の個人の発表からサークル、地元の音楽団体などが出演したあと、ゲストの二胡の演奏家・程農化さんを招いての演奏が行われた。どれも見事で感動的。聞きごたえのある音楽祭に、citia(シティア)ホールは多くの観客であふれていた。

 住民主体でここまでのイベントを成功されることができるマンションは、そうはないかもしれないが、それぞれが得意なことを活かし、皆で協力すれば、プロ顔まけのさまざまな活動が行えるというひとつのいい事例ではないかと思う。

サークル活動
マンションcitia サークル活動

 citia(シティア)では、多彩な施設を活用して、サークル活動もいろいろ行われているという。例えば、citia(シティア)ホールでは、フラダンスや自彊術やヒップホップダンス、ヨガ。クラフトルームでは書道や絵画、囲碁。キッチンスタジアムでは男の料理など、その数は30余りもあるという。森の中のオープンカフェでは、毎月1回「歌声カフェ」の活動も行われおり、老若男女を問わず、気軽に集える場になっている。

 例えばフラダンスサークルは2グループあり、市の発表会に参加するなどその活動も意欲的。子どもの書道サークルでは、幼稚園児から小学生まで大勢の子供が4グループに分かれて参加しており、住民がボランティアで手伝っている様子なども印象的だ。また囲碁のサークルでは、シニア層にまじって小学生が碁を打つ姿が見られ、さりげなく世代間交流が行われているのも、また特徴的である。

写真上段:幅広い年代の女性が集うフラダンスサークル「ティアレ」

写真中段:毎週日曜に開催している囲碁サークル「烏鷺の会」

写真下段:一番最初に立ち上がったサークルである「子供書道サークル」

インタビュー

最後にお住まいの方に大規模マンションに暮らす楽しさと不便さについて、お話を伺った。

平沼さん

平沼さん

自治会役員であると共に、月2回行われている「トムソーヤグループの活動」の中心メンバーで現在は代表である平沼さん。

施設もある、森もある大規模マンションなら、いろいろなことができるかも、と思いましたが、ここまで多彩な活動に参加することになるとは正直思いませんでした。世帯が多いので、ひとつのことをまとめるのは、なかなか大変ですし、まだまだ参加するだけの方が多いのも現実ですが、いろいろな活動を通して、住んでいる方々の顔がわかるマンションになれば、防犯という面でも、とても安心なのではないかと思っています。
増田さん

増田さん

キッズグループをお世話する増田さん。キッドビクスのサークルにも関わるなど、子供を中心とした、多彩な活動に参加している。

遠くまで出かけるのではなく、敷地内でいろいろな活動が行えるのはとてもいいですね。敷地が広く、車が来ないところで子供が遊べるのがいい、と思い大規模マンションを選びました。citia(シティア)はいま小学生だけでも200名を超えていて、子供がすごく多く、いろいろな問題も出てきていますが、悪いことをしていたら、誰もがその場で注意できる、そんな街でありたいと願います。
岩井さん

岩井さん

我孫子駅に近いこの場所が気に入ったという岩井さん。お住まいになって初めていろいろな施設や活動が用意されていることを知ったそう。

いまはすごく楽しいです。朝市に関わったり、音楽祭に出演したり。思ってもいなかった暮らしが実現しています。還暦を迎えたら、お琴の発表会を催したいとささやかな夢を描いています。同年代だけでなく、若いお母さんと触れ合う機会も多いですよ。
畑さん

畑さん

共用施設が充実しており、多彩な活動支援が行われているということを知り、一戸建てから終の棲家として住み替えたという畑さん。音楽祭では主要メンバーとして活躍している。

いま一人暮らしですが、いろいろな活動に参加することで楽しく過ごしています。定年になったら、いろいろなことをやってみたいと思い、このマンションを選びました。音楽祭もここまで来るのは大変でしたが、無事成功させることができて、本当によかったです。

今回ご紹介した物件:シティア(空き情報や販売価格を検索できます)

取材協力 シティア管理組合 シティア自治会 興和不動産 構成・取材 (株)ヌック・コミュニケーションズ