金融機関は、住宅ローンの借り手の返済能力を審査するとき、前年の税込み年収を基にして行なうのが一般的。融資限度額も税込み年収を基に計算される。たとえば銀行ローンでは税込み年収が400万円以上なら、返済負担率が40%以内という具合。年収600万円の人の場合、年間返済額が240万円になる金額までは借りられることになる。しかし、税込み600万円は手取りでは500万円そこそこ。年間240万円の返済ということは、手取りの約半分がローンに消えるということだ。これはかなり無謀な資金計画である。いくら銀行が貸してくれるといっても、自分の返済能力を基に考えるべきだ。たとえば手取り収入の30%くらいなら返せるとする。手取り500万円で、年間返済額は150万円。税込み年収に対する返済負担率を逆算すると[150万円÷600万円=25%]。妥当な線だろう。このように返済能力を見るときは手取り収入を基に考えよう。
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