一昔前の給湯は、キッチンにガス瞬間湯沸かし器、浴室にはバランス式風呂釜、と局所的に使い分けるのが普通だった。現在、給湯設備は1台でまかなうのが一般的。これには2種類の給湯方式があり、ひとつは瞬間湯沸かし器に風呂釜の機能を加えたタイプ。熱源には主にガスまたは石油(灯油)を用いる。もうひとつは深夜電力で沸かしたお湯をタンクに貯めて使う「電気温水器」だ。前者は必要なとき必要なだけお湯が沸かせるのがメリットだが、立ち上がりにやや時間がかかることも。後者は常に湯温が一定に保たれるが、湯切れの可能性もあるのが難点。最近では、熱効率が高い省エネタイプが登場している。電気系の「エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ型給湯器)」、ガス系の「エコジョーズ(潜熱回収型給湯器)」、さらに家の中で発電しながら給湯まで行う「エネファーム(家庭用燃料電池コージェネレーション・システム)」など、技術はどんどん進んでいる。
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